軒天フィニッシュ⼯法(NF⼯法)施⼯資料

NF⼯法 タイプM(軒天フィニッシュ接着剤⼯法)の仕様

アスノン5・6mm、エンボスカラー6mm、アスノン8mm(非防火)、エンボスカラー8mm(非防火)

商品名•板厚 ①アスノン5mm ②アスノン6mm ③アスノン8mm ④エンボスカラー6mm ⑤エンボスカラー8mm
野縁サイズ 木製下地 30mm×35mm断面以上 間隔455mm以下
フィニッシュネイル指定サイズ カラー鉄又はステンレス 頭径1.9mm以上 胴径1.05mm以上 長さ25mm以上
フィニッシュネイル留付けピッチ 縦方向110mm以下 幅方向110mm以下
接着剤 変成シリコン系接着剤(商品名:MPX-7)
接着剤塗布量 幅5mm以上 塗布量1.5mm以上

施工を行う前にご注意いただきたいこと

  • NF工法は防火構造・準耐火構造・省令準耐火構造建築物には使用できません。
  • 常時水のかかる部位、あるいは高温にさらされる部位等、特殊な環境下での使用はできません。
  • 軒天ボードは、軒先部から氷雪・ツララ等が軒天ボードまで廻り込む恐れがある箇所へは施工しないでください。また、塩害の恐れがある場所での使用は避けてください。
  • 有孔板は、施工後に雨や雪が吹き込む箇所には施工しないでください。
  • 外壁をモルタル仕上げするときに、軒天ボードとモルタルが接触しないよう見切などを使用してください。
  • 施工部材は純正品、または推奨品を使用してください。
  • 外気温が5℃以上の条件で使用してください。

下地組み

推奨野縁:米松•赤松KD材 推奨サイズ:30mm×35mm断面以上

  • 木製下地はよく乾燥したものを使用し軒の出方向の縦野縁は455mm以下の間隔で格子状に組んでください。
  • 腐食しやすく割れやすい材質のものを使用すると製品の剥落事故を招く恐れがあります。
  • 下地は平滑になるように調整してください。(不陸許容範囲2mm以内)
  • 軒天ボードの継手には必ず野縁の受材があるように割付してください。
  • 軒の出が500mmを超える場合、中間横野縁を500mm以内になるよう設置して吊木で吊ってください。

■軒の出500mm以下の場合

■軒の出500mm超の場合

※H30×W35以上

■コーナー部 下地組みの例

割り付け

  • 軒天の割り付けは、コーナー部より施工してください。
  • 軒天ボード先行で施工した後、破風板を留付けてください。
  • 雨風の激しい場所では、妻面へ有孔板の施工はできるだけ避けてください。
  • 裏溝なしタイプの破風板を施工する場合は、軒天ボードが破風下地より突出しないように施工してください。

■柄に方向性がない場合

※切断木口は面取りを行った後補修を行ってください。

■柄に方向性がある場合

■突き付け部

A :木口部同士

B :木口部と切断木口

c :切断木口同士

切断・加工

  • 切断作業の際に多星の切断粉塵を吸入すると、健康を害する恐れがありますので、防塵マスク等の保護具を着用し健康管理に十分注意してください。
  • 軒天ボードの切断にはチップソーを使用してください。
  • 切断後は切断面をヤスリ、カンナ等で仕上げてください。
  • カラー軒天ボード(製品名:エンボスカラー)は切断時に生じる白い切断粉が軒天ボード表面に付着した場合は、できるだけエアー等で払い落し、ただちに化繊布等で除去してください。
    そのままにすると除去できなくなる場合があります。
    また、濡れ雑巾で拭かないでください。
  • 表面柄に方向性がある場合、コーナ一部は45°に切断してください。

■チップソーで切断

■切断面の仕上げ

留付け

接着剤

  • 当社指定の変成シリコン系接着剤を使用してください。
    (メーカー名:コニシ(株) 商品名:MPX-7)
  • 接着剤1本(333㎖)で約40m塗布できます。
    (塗布幅5mm×塗布高1.5mm)

フィニッシュネイル

  • ステンレス製、または鉄製カラー品を使用してください。
    (頭径1.9mmx長さ25mm以上)

施工手順

■野縁の取り付け

1.軒元側に野縁を取り付ける

2.軒先側、 破風下地内側に野縁を取り付ける

3.縦野縁を455mm以下で取り付ける

■接着剤を野縁に塗布

1.下地(野縁)に汚れ、埃等がある場合は完全に取り除く

2.接着剤のカートリッジにノズルを取り付ける

  • 付属のノズル先端でカートリッジロ元のアルミ除湿膜を破ってから取り付けてください。

3.ノズル先端部をカットする

  • ノズルロ径部分が4φになるように、1段目のカット位置を切り取リます。

4.接着剤を下地に塗布する

  • 5mm幅のビード状(ひも状)で高さ1.5mm以上塗布してください。

5. 軒天ボードを貼り付ける

  • 接着剤塗布後、20分以内に貼り付けてください。

■フィニッシュネイルによる軒天ボードの留付け

1.軒天ボードの反りを確認する

  • 留付ける前に、軒天ボードを平らな場所に置いて5mm以上反りがある場合は使用しないでください。

2.フィニッシュネイルで留付ける

  • 板端から10mm以上離した位置に110mm以下の間隔で留付けてください。
  • フィニッシュネイルの頭は1 mm以上打ち込まないようにしてください。

フィニッシュネイル+接着剤留付け図

■軒の出500mm以下の場合

■軒の出500mm超の場合

【重要事項】

  • ※フィニッシュネイルのみの施工では軒天ボードが落下する危険性があります。
  • ※接着剤のみの施工では軒天ボードが落下する危険性があります。
  • ※当社指定接着剤以外での施工を行うと、軒天ボードにクラックが入る恐れがあります。
    (当社指定以外の接着剤では下地・軒天ボードの伸縮ならびに躯体の動きに追従できない恐れがあります)
  • ※当社指定サイズのフィニッシュネイル、及び当社指定の接着剤以外で施工された際の不具合について、当社は一切の責任を負いません。
  • ※弊社から指定の接着剤をご購入頂いた現場のみ保証の対象となります。

NF⼯法 タイプT(軒天フィニッシュ両⾯テープ⼯法)の仕様

アスノン5・6mm、エンボスカラー6mm、アスノン8mm(非防火)、エンボスカラー8mm(非防火)

商品名•板厚 ①アスノン5mm ②アスノン6mm ③アスノン8mm ④エンボスカラー6mm ⑤エンボスカラー8mm
野縁サイズ 木製下地 30mm×35mm断面以上 間隔455mm以下
フィニッシュネイル指定サイズ カラー鉄又はステンレス 頭径1.9mm以上 胴径1.05mm以上 長さ25mm以上
フィニッシュネイル留付けピッチ 縦方向110mm以下 幅方向110mm以下
両面テープ 特殊両面テープ(商品名:SR-10)

施工を行う前にご注意いただきたいこと

  • NF工法は防火構造・準耐火構造・省令準耐火構造建築物には使用できません。
  • 常時水のかかる部位、あるいは高温にさらされる部位等、特殊な環境下での使用はできません。
  • 軒天ボードは、軒先部から氷雪・ツララ等が軒天ボードまで廻り込む恐れがある箇所へは施工しないでください。また、塩害の恐れがある場所での使用は避けてください。
  • 有孔板は、施工後に雨や雪が吹き込む箇所には施工しないでください。
  • 外壁をモルタル仕上げするときに、軒天ボードとモルタルが接触しないよう見切などを使用してください。
  • 施工部材は純正品、または推奨品を使用してください。
  • 外気温が0~40℃の条件で使用してください。

下地組み

推奨野縁:米松•赤松KD材 推奨サイズ:30mm×35mm断面以上

  • 木製下地はよく乾燥したものを使用し軒の出方向の縦野縁は455mm以下の間隔で格子状に組んでください。
  • 腐食しやすく割れやすい材質のものを使用すると製品の剥落事故を招く恐れがあります。
  • 下地は平滑になるように調整してください。(不陸許容範囲2mm以内)
  • 軒天ボードの継手には必ず野縁の受材があるように割付してください。
  • 軒の出が500mmを超える場合、中間横野縁を500mm以内になるよう設置して吊木で吊ってください。

■軒の出500mm以下の場合

■軒の出500mm超の場合

※H30×W35以上

■コーナー部下地組みの例

割り付け

  • 軒天の割り付けは、コーナー部より施工してください。
  • 軒天ボード先行で施工した後、破風板を留付けてください。
  • 雨風の激しい場所では、妻面へ有孔板の施工はできるだけ避けてください。
  • 裏溝なしタイプの破風板を施工する場合は、軒天ボードが破風下地よリ突出しないように施工してください。

■柄に方向性がない場合

※切断木口は面取りを行った後補修を行ってください。

■柄に方向性がある場合

■突き付け部

A :木口部同士

B :木口部と切断木口

c :切断木口同士

切断・加工

  • 切断作業の際に多量の切断粉塵を吸入すると、健康を害する恐れがあリますので、防塵マスク等の保護具を着用し健康管理に十分注意してください。
  • 軒天ボードの切断にはチップソーを使用してください。
  • 切断後は切断面をヤスリ、カンナ等で仕上げてください。
  • カラー軒天ボード(製品名:エンボスカラー)は切断時に生じる白い切断粉が軒天ボード表面に付着した場合は、できるだけエアー等で払い落し、ただちに化繊布等で除去してください。
    そのままにすると除去できなくなる場合があります。
    また、濡れ雑巾で拭かないでください。
  • 表面柄に方向性がある場合、コーナー部は45゜に切断してください。

■チップソーで切断

■切断面の仕上げ

留付け

両面テープ

  • 当社指定の両面テープ「SR-10」を必ず使用してください。
    (規格:厚み1.lmm×幅20mm×長さ10m/巻)

フィニッシュネイル

  • ステンレス製、または鉄製カラー品を使用してください。
    (頭径1.9mmx長さ25mm以上)

施工手順

■野縁の取り付け

1.軒元側に野縁を取り付ける

2.軒先側、破風下地内側に野縁を取り付ける

3.縦野縁を455mm以下で取り付ける

■両面テープを野縁に貼る

1.下地(野縁)に汚れ、埃等がある場合は完全に取り除く

2.両面テープを下地の中心に貼り付ける

  • 外気温が0~40℃の条件で使用してください。
  • 下地の長さに合わせてカットしてください。
  • 目地部の両面テープは下地を完全に覆い隠すように2本貼り付けてください。

3.両面テープを下地にしっかりと密着させる

  • 手で十分に圧力をかけてください。

4.軒天ボードを貼り付ける

  • 剥離紙を剥がしたら、速やかに貼リ付けてください。

【注意】

  • 軒天ボードを貼り付ける際、ズレがないように注意してください。圧着後は軒天ボードを剥がす事が困難となります。

■フィニッシュネイルによる軒天ボードの留付け

1.軒天ボードの反りを確認する

  • 留付ける前に、軒天ボードを平らな場所に置いて5mm以上反りがある場合は使用しないでください。

2.フィニッシュネイルで留付ける

  • 板端から10mm以上離した位置に110mm以下の間隔で留付けてください。
  • フィニッシュネイルの頭は1mm以上打ち込まないようにしてください。

フィニッシュネイル十両面テープ留付け図

■軒の出500mm以下の場合

■軒の出500mm超の場合

【重要事項】

  • ※フィニッシュネイルのみの施工では軒天ボードが落下する危険性があリます。
  • ※両面テープのみの施工では軒天ボードが落下する危険性があります。
  • ※当社指定両面テープ以外での施工を行うと、軒天ボードにクラックが入る恐れがあリます。
    (当社指定以外の両面テープでは下地・軒天ボードの伸縮ならびに躯体の動きに追従できない恐れがあります)
  • ※当社指定サイズのフィニッシュネイル、及び当社指定の両面テープ以外で施エされた際の不具合について、当社は一切の責任を負いません。
  • ※弊社から指定の両面テープをご購入頂いた現場のみ保証の対象となります。

リング釘とフィニッシュネイルにおける保持力比較試験(社内試験)

リング釘、フィニッシュネイルの保持力試験(木製下地)

■使用釘

品名 長さ 頭径 胴径
リング釘 32mm 4.7Φ 1.9Φ
フィニッシュネイル 25mm 1.9mm 1.05Φ

■引き抜き耐力試験(試験体はn=S平均値)

▼試験方法
アスノン6mmをリング釘とフィニッシュネイルでそれぞれ留付け引張試験

釘種類 リング釘 フィニッシュネイル
単位 N N
耐久地 290~300 160~170

▼リング釘と比較した場合のフィニッシュネイル留付けピッチ(本数)による理論上保持カ

釘種類 留付けピッチ 1本あたりの保持力(N) 3×6板1枚あたりの留付け必要本数(本) 理論上保持力(N)
リング釘32mm 303mm 290~300 28 8120~8400
リング釘32mm 220mm 45 13050~13500
フィニッシュネイル25mm 110mm 160~170 81 12960~13770

■耐荷重試験

▼試験方法
455mm間隔で組んだ下地にアスノン6mm3×3をリング釘(303mm • 220mmピッチ) とフィニッシュネイル(110mmピッチ) でそれぞれ留付け、アスノン裏面から荷重(分銅)をかけ測定

釘種類 留付けピッチ 荷重(分銅) 結果 判定
リング釘32mm 303mm 25kg 脱落 ×
リング釘32mm 220mm 55kg 基板剥離
フィニッシュネイル25mm 110mm 55kg 変化なし

■試験結果
「引き抜き耐力試験」結果から、アスノン6mm3×6をリング釘で303mmピッチで留付けるより、フィニッシュネイルを110mmピッチで留付けた方が約1.6倍の保持力を得られます。
また、「耐荷重試験」結果から、リング釘220mmピッチとの比較でも遜色ない保持力があり、変成シリコン系接着剤または特殊両面テープを併用することでさらに高い保持力を得られます。

【接着剤皮膜物性表】
種類 伸び率(%) 追従性
MPX-7(当社指定品/メーカー:コニシ(株)) 315
一般用変成シリコン系接着剤(壁•天井用) 150~200
一般用ウレタン系接着剤(壁•天井用) 120~135
一般用変成シリコン系接着剤(床用) 56 ×
一般用ウレタン系接着剤(床用) 53 ×
酢ビ系接着剤(木工用) 非弾性 ×
【参考】
特殊両面テープ(当社指定品) 縦370以上
横280以上

※上記結果は測定値であり、保証値ではありません。

NF工法(軒天フィニッシュエ法)専用副資材

カラーフィニッシュネイル(若井産業(株)製1.9mm-長さ25mm 3,000本入/箱)

当社商品名 当社色 フィニッシュネイル色 品番
アスノン5•6•8mm無塗装 - NBL ホワイト FN25WH
エンボスカラー6·8mm ホワイト NBL ホワイト FN25WH
アイボリー NBL アイボリー FN25IV
ブラック NBL ブラック FN25BK
ブラウン NBL ブラウン FN25BR
アンバーグレー NBL アンバーグレー FN25AG
エンボスカラー 木目調8㎜ ライトウッド NBL ライトウッド FN25LW
ダークウッド NBL 木目ベース FN25WB
ライトオーク NBL 木目ベース FN25WB
ダークオーク NBL 木目ベース FN25WB
プラノ6・8 W01 アッシュ NBL W01 アッシュ FN25AS
W02 レッドシダー NBL W02 レッドシダー FN25RS
W03 チェリー NBL W03 チェリー FN25CH

接着剤(コニシ(株)製/MPX-7) •特殊両面テープ(当社オリジナル)

品名 品番 製品 規格 設計価格
NF工法用接着剤 MPX-7 変成シリコン系接着剤 333㎖/カートリッジ 1,500円/本
NF工法用特殊両面テープ SR-10 特殊両面テープ 1.1mm×20mm×10m 1,500円/巻

フィニッシュネイル、及び接着剤(両面テープ)

■仕上がリイメージ

フィニッシュネイル、及び接着剤(両面テープ)使用量(3×6あたり)

軒の出 3×6抽出枚数 1枚当FN(本) 3×6当FN (本) 野縁(m) 接着剤(本) 両面テープ(巻)
150mm 12 21 約252 約27 0.68 2.7
200mm 9 21 約189 約22 0.55 2.2
250mm 7 21 約147 約18 0.45 1.8
300mm 6 24 約144 約16 0.40 1.6
350mm 5 24 約120 約14 0.35 1.4
400~450mm 4 27 約108 約12.5 0.32 1.3
500mm 3 36 約108 約12.7 0.32 1.3
600mm 3 39 約117 約13.6 0.34 1.4
750mm 2 42 約84 約10 0.25 1.0
900mm 2 45 約90 約11 0.28 0.9
1200mm 1 60 約60 約7.3 0.19 0.8
1500mm 1 69 約69 約8.2 0.21 0.8
1820mm 1 81 約81 約10 0.30 1.0

ページの先頭へ